パナマハットのブランド、帽子作りはエクアドルの伝統文化

人気帽子ブランド・メンズのための帽子

2020年08月20日 16時48分

Homero Ortega(オメロ・オルテガ)

「オメロ・オルテガ」は、エクアドルを本拠地とするパナマハットのブランドです。エクアドルはパナマハットの本場とも言える国。さんさんと降り注ぐ太陽にひときわ映える白。大人なビンテージスタイルの深み。上品でありながらも、男の色香を漂わせるパナマハットのラインアップは、季節を問わず、あなたをワンランク上の男へとグレードアップしてくれます。
 
すべてが職人によるハンドメイドで作られる「オメロ・オルテガ」のパナマハット。「オメロ・オルテガ」は、パナマハットの生産を通して、エクアドルの社会、とりわけ経済発展に貢献することをミッションに掲げています。帽子業界のリーダーとしての存在感も増し、国際的な市場における高クオリティー製品の供給により、パナマハット自体を、エクアドルを代表する産品に育て上げた大きな功績があります。
 
世界中の著名人に愛される「オメロ・オルテガ」のパナマハットは、もはや文化になったといっても良いでしょう。

 
  BERNAL(ベルナール)

「ベルナール」は、エクアドルのクエンカという都市に本拠地を置くパナマハットのブランドです。多くの帽子メーカーがしのぎを削るパナマハット製造の中心地で、クラフトマンシップを武器に存在感を放っています。
 
クエンカは、スペインの植民地だった頃の建物が多く残り、ユネスコ世界遺産としても知られている美しい街です。この雰囲気のある街の世界的産業のひとつが「帽子の製造」なのです。
 
「ベルナール」は、パナマハットのブランドの間でも、高級ブランドとされています。一族経営の小さな会社ながら、先祖代々受け継がれてきたクラフトマンシップと、帽子作りへの情熱でブランドを育て上げてきました。
 
「ベルマール」では、パナマハットを「文化」としてとらえています。規模が大きくないからこそできる、帽子ユーザーに寄り添った製品開発も「ベルナール」ならではです。手間を惜しまずに、トラディショナルな製法で生み出される極上のパナマハットは、美しく、ひとつひとつが特別です。大人の男のためのパナマハット。それが「ベルナール」です。

 
  BIGALLI(ビガリ)

「ビガリ」もパナマハットの国・エクアドルのブランドです。やはり帽子の街として知られる、グアヤキルに本拠地を置いています。伝統的な、手間暇のかかるプロセスを経て作られる帽子であるにもかかわらず、それほど値段が高くないことから、多くの帽子ファンから賞賛されています。
 
1928年に創業した「ビガリ」を始めたのは、イタリアから移住したエジオ・ビガリでした。エジオは当時作られていたパナマハットの素晴らしさを肌で感じ、故郷イタリアに輸出しました。その後、ウールやフェルトを使用した帽子作りを始め、パナマハットと共にブランドの核を成す商品へと育て上げました。これらの帽子は世界的に人気を博し、現在では「ビガリ」も、エクアドルを代表する帽子ブランドとして認知されています。
 
「ビガリ」の帽子は、その製造をすべてエクアドル国内で行っています。これは「ビガリ」の帽子の多くがリーズナブルな価格で販売される秘密です。高いクオリティーとリーズナブルな値段の両方を実現するため、国内生産にこだわっているのです。
 
また、「ビガリ」は「帽体」と呼ばれる帽子の型を、世界の有名ブランドに提供しています。この事実は、「ビガリ」が持つ、高い帽子製造技術とノウハウの裏付けだと言えるでしょう。

 
  ELOY BERNAL(エロイ・ベルナール)

「エロイ・ベルナール」は、「ベルナール」同様、パナマハット発祥の街と言われるクエンカに本拠地を構える帽子ブランドです。
 
「エロイ・ベルナール」のコレクション最大の特徴は、そのカラフルさにあると言っていいでしょう。伝統的な帽子のスタイルと、現代的なカラフルさが融合し、独自の世界、独自のキャラクターを作り上げています。
 
1976年創業の「エロイ・ベルナール」では、創業以来、エクアドル産のトキヤ草という資源を使って、独創的なパナマハットを作ってきました。普段使いからバカンス、アドベンチャーまで、さまざまなシチュエーションで愛されるコレクションは、経験豊富な職人がハンドメイドで作り上げます。
 
カジュアルな雰囲気が魅力の、現代的なコレクションですが、本場エクアドルの伝統的製法で現在も作られています。帽子に込められた職人の真心は、帽子をかぶる人間に楽しみや喜びを与え、共に過ごしたすべての瞬間を美しい思い出へと変えてくれます。

 
  Pasha(パシャ)

オリジナリティーあふれるパナマハットを世に送り出すことで知られている「パシャ」は、やはりクエンカを本拠地とするブランドです。他のブランドとは一線を画す、斬新で、目に鮮やかな印象を与えるラインアップは、まさに「夏」という言葉がふさわしい、透き通る青い海にふさわしい帽子を作り続けています。
 
独創的なデザインのパナマハットを数多く生み出している「パシャ」ですが、その製造技術はとても伝統的なものです。原料のトキヤ草は、大きな鍋でゆでた後に自然乾燥させ、その後に職人の手で編み込まれていきます。
 
「パシャ」のパナマハットは、既にパナマハットという領域を飛び出しているかもしれません。パナマハットのイメージ…ナチュラルカラーのボディーに黒リボン…「パシャ」のパナマハットにこのイメージはありません。カラフルなボディー、リボンには装飾があしらわれ、何か遊び心のあふれる雰囲気を持っている…これが「パシャ」のパナマハットです。伝統的な製法を守りながらも、常に進化を続ける「パシャ」は、パナマハットの未来形なのかもしれません。

 
  TARDAN(タルダン)

「タルダン」は、今回ご紹介する帽子ブランドの中で唯一、エクアドルに本拠地を置いていません。「タルダン」の本拠地はメキシコ。メキシコもエクアドルに負けず劣らずの帽子の国であり、「タルダン」もこれまでに積み重ねてきた技術とノウハウで、高いクオリティーを誇るパナマハットやフェルトハットを製造しています。
 
「タルダン」のパナマハットも、本場エクアドル同様、トキヤ草を使用して作られます。熟練の職人が繊維を編み込んで作り上げるパナマハットは、手間を惜しまず、時間を惜しまず丁寧に編み込まれます。
 
1847年に設立された帽子メーカーは、170年以上の歴史を誇ります。トキヤ草、羊毛フェルトといったナチュラルで、最高のクオリティーを持つ素材を使用し、それぞれの帽子をあたかもオーダーメイドのように心を込めて作り上げる。それが「タルダン」の帽子なのです。